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地元民にも協力を頼む - |
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国道から少し入ったところ小さな畑がある。「ニコニコ会」の看板の下には収穫時期を過ぎてしまった菜っ葉が花を咲かしている。土曜日ということもあって、畑には家族連れが農作業をしていた。 | ||
「安沢菜」を有機栽培 |
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矢板市の肥料会社「栃木コンポスト」(吉成一社長)と同市内の漬物会社「高橋フーズ」(高橋州宏社長)は、地元住民に協力してもらい、新しい特産品づくりに取り組んでいる。 中国野菜と山形県名産の青菜を掛け合わせた「安沢菜」(仮称)を地元住民らでつくる「ニコニコ会」(市村勝会長)の間でつくっている。昨年九月に初めて植え、約二ヵ月後には、軽トラック一台分の収穫があった。 高橋フーズで、わさび味としょうゆ味で漬け込んだ。野沢菜に似た味だが、筋が少なく、ちょっと渋みがあるのが特徴だ。葉っぱも大きく、収穫量も多いという。 まず、自社の肥料を地域の方に使ってもらいたい。それなら、特産になるような農産物も紹介しようと吉成社長が思っていたところに、高橋社長が山形県の研究所でつくられた「安沢菜」を紹介した。「年に何回もとれた方がいいだろ」と、年二回収穫できる「安沢菜」に決めた。 肥料工場近くのコンポストの農場と地元住民らがつくる野菜サークル「ニコニコ会」の農場で生産が始まった。農場の土地は、市村さんが無償で開放し、会員が思い思いに野菜作りをしている。一回目の作付けでは、約百平方米に植え付けられた。肥料はコンポストが無償で提供している有機肥料だ。 市村会長は、「近い将来、畑の作付けを増やそうということになれば、販売していこうかと思っています」。安沢菜は現在、会員やコポストの社員が食べるだけだが、「いつか野沢菜のように全国的に有名にしたい」。 |
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